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《ブラジル》反テメルデモ=15州で辞任と直接選挙要求=一般市民への訴求力いま一つ

雨の中、サンパウロ市パウリスタ大通りで発生した反テメルのデモ(Paulo Pinto/AGPT)

雨の中、サンパウロ市パウリスタ大通りで発生した反テメルのデモ(Paulo Pinto/AGPT)

 【既報関連】ミシェル・テメル大統領の辞任と、後任大統領を選ぶ直接選挙の実施を求めるデモが21日、15の州で発生したと、22日付現地紙が報じた。
 サンパウロ市では、朝から冷たい雨が降り、主催者のブラジル人民戦線(FBP)が期待したほどの動員はなかったが、2万人を動員したと主催者は語っている。軍警は動員人数の概算を行わなかった。
 パウリスタ大通りでは、2台の巨大な演台付き車両と3台の街宣車がMASP前に出現し、野党の労働者党(PT)、自由と社会党(PSOL)の議員を迎えた。
 主催団体の一つ、ホームレス労働者運動の全国リーダー、ギリェルミ・ボウロス氏は、「もはやテメル政権は存続条件を満たしていない。また、議会も、もはや間接選挙で国民の求む指導者を選べるとの信頼を得ていないと、我々、社会運動団体連合は認識している。それが今日の答えだ」と語った。
 リオ市でも、200人ほどのデモ隊が、ロドリゴ・マイア下院議長(DME・民主党)の私邸前で抗議集会を行った。
 北東部バイーア州州都のサルヴァドールで行われたデモには、ブラジル社会党(PSB)のリジシ・ダ・マタ上議が現れた。PSBは20日に連立離脱を表明し、罷免請求にも賛成の意思を示している。ブラジリアでも、労組や左派政党支持者たちがデモを行った。