パラナ州クリチーバ市の連邦検察ラヴァ・ジャット作戦(LJ)特捜班は23日、既に5件の捜査で被告になっているルーラ元大統領(労働者党・PT)に対し、6件目となる起訴(クリチーバ地裁扱いでは3件目)を行ったと23日付現地紙が報じた。
パラナ州連邦検察は、建設大手オデブレヒト社、OAS社にサンパウロ州内陸部アチバイア市の別荘の改修費用を負担させる形での収賄や資金洗浄にルーラ被告が関わっていたとして起訴を行った。
ルーラ被告の他にも、オデブレヒト社のエミリオ、マルセロ親子、OASのレオ・ピニェイロ氏、ルーラ被告の親友の牧畜業者ジョゼ・ブンライ氏、アチバイア別荘の名義上の所有者、フェルナンド・ビッタル氏も起訴された。
起訴状には、ルーラ被告は自分や家族が頻繁に訪れて使い、事実上保有していたアチバイアの別荘の改修工事費用102万レアルをオデブレヒト社やOASに肩代わりさせていたとしている。
起訴状には、ルーラ被告がアチバイア別荘の全てについて報告を受け、管理をしていた証拠や、護衛と共に当地を何回も訪れ、所有権を行使していた証拠、スイートルームを占有し、アチバイア別荘を個人のものとしていた証拠、名義上の所有者フェルナンド・ビッタル氏、ジョナス・レイテ・スザーナ氏は当地をほとんど訪れていなかった証拠を掴んでいると書かれている。
証拠には、ルーラ研究所宛てに送られた、別荘での食事の内容について書かれたEメールなども含まれている。
なお、クリチーバ地裁が起訴状を受理すれば、ルーラ氏は同地裁で3件目の裁判の被告になる。同氏は他にも5件の起訴を受けており、すべてで被告となっている。
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