画家の故間部学さんの妻・間部よしのさん(87、熊本)は、ブラジル熊本県文化交流協会(田路丸哲治会長)の『震災激励訪日団』に参加し、4月9~26日に熊本県各地を回った。訪日中の17日、同県立美術館に寄贈された間部さんの作品を鑑賞した。
寄贈したのは元熊本県知事の故澤田一精さんだ。知事に就任する前から間部さんと交流があり、贈られた絵を家に飾っていた。しかし、澤田さんは昨年3月4日に亡くなり遺族が美術館に寄贈した。
よしのさんは絵を目の前にしたときの事を振り返り、「とにかく感激した」と話した。「こうやって間部の絵と再会できて嬉しかった。彼が熊本に残した財産です」と喜びを表した。同作品は被災した額の修復後、同美術館で展示される。
よしのさんの美術館訪問は4月19日付けの熊本日日新聞でも報道された。また今回の訪問について、「歓迎して大事にしてくれる人が多くて嬉しい。今後も訪問を続けたい」と微笑んだ。