リオデジャネイロ州市警が1日、ガレオン空港で、マイアミから空輸された3種の自動小銃60丁を押収したと2日付現地紙が報じた。プール用加熱機の部品を細工して隠されていた小銃は、新品だが番号は削り取られているという。
警察は小銃の密輸に関わったと見られる行政書士ら男性4人を逮捕したが、今回摘発されたグループが特定の犯罪者集団に関わっているか否かは明らかにしていない。
大量の武器押収は、2015年にサンゴンサロで起きた強盗事件で、軍警を殺害した銃が回収された時から始まった捜査の実だ。警察は、密輸グループがテレビなどの中に武器を隠して空輸し、国内で売り捌いている事を突き止めた。
リオへの武器の流れを明確につかんだのは、5月23日と31日に米国のマイアミから送られたものだ。マイアミ在住で貿易会社社主のブラジル人が送った事も判明しており、米国警察がこの男性の所在を探している。この会社が扱った荷物は今後、特別な監視体制下に置かれるという。
今回押収された小銃入りの加熱機はガレオン空港での検査を素通りしており、空港職員も犯罪に関与している可能性があるが、警察は既に小銃が密輸された事をつかんでおり、貨物用ターミナルに直行してコンテナを調べた結果、中を改造した加熱機が見つかり、小銃を押収した。
押収された小銃は、メインテナンスが簡単で丈夫なため、犯罪者達が最も好むAK47型45丁と、より新型で軍警特殊作戦部隊(Bope)も使うAR10型14丁、G3型1丁だ。
今回押収された小銃の数は、同州保安局が記録をとり始めた2007年以降、最多だ。同州では5月2日にリオ市北部のシダーデ・アウタで起きた犯罪組織同士の抗争で32丁の小銃が押収されるなど、重火器を使った犯罪が増えており、今年に入ってからの小銃の押収数は250に上る。
ガレオン空港では、2月14日にも、乳母車用の部品と混ぜてポーランドから密輸された小銃用の弾補充器24個が押収されている。
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