サンパウロ西部、地下鉄4号線と都電(CPTM)9号線が接続するピニェイロス駅で2日朝、利用客同士の喧嘩で大騒動が起き、合わせて14人が負傷した。
同駅は朝の通勤時や夕方の帰宅ラッシュ時には多くの人が利用し、乗り換え通路はいつも混雑する。
2日の朝は、そこでぶつかった2人が喧嘩を起こした。喧嘩が発生したのはCPTMに向かう通路の終点付近だったが、騒ぎに驚いた他の利用客は地下鉄方向に向かって走り始めた。
喧嘩を起こした2人の内の1人はCPTMの職員に拘束され、警察に引き渡されたが、もう1人は逃走した。
些細な理由で2人が始めた喧嘩は混雑する駅をパニックに陥れた。逃げ惑う乗客は叫び声を挙げ、通路を分ける柵は倒れた。柵が倒れた音を銃声と勘違いした人もいて、混乱に拍車がかかった。
地下鉄側はこの騒動で負傷した4人を救助し、CPTM側も10人を救助したが、重傷者はいなかった。
混乱の最中にバッグを奪われたと訴えた女性もいたが、地下鉄側もCPTM側も盗難被害の届出はないとし、またそうした情報も入っていないとしている。(2日付G1サイトより)