ブラジルでは6月12日は「恋人の日」で、プレゼントを贈りあったり、デートをしたりと、ロマンチックな雰囲気を想像するが、小売やサービス業界にとっては、〃ちゃっかり〃かきいれどきの意味合いも持っている。
今年の「恋人の日」商戦は昨年より売上が伸びると各機関が予想していると、6日付現地ニュースサイトが報じた。
ブラジル全国財・サービス・観光商業連合(CNC)は、今年の恋人の日商戦の売上は、昨年を2・5%上回ると見ており、サンパウロ州商業連合(FecomercioSP)は昨年比3%増を期待している。
CNCのエコノミスト、ファビオ・ベンテス氏は、「今年の売上改善は、経済基本金利が下がったことや、クレジット払いの支払い期限が拡がったことや、インフレが収まったことに起因する」と語った。
信用保護サービス(SPC)と全国商店主連合(CNDL)発表の調査によると、約9200万人のブラジル人が、恋人の日には何かプレゼントをすると答えており、経済効果は115億レアルと見積もられている。
「恋人の日」の恩恵を最も受けるのは衣類や化粧品や香水とみられている。CNDLと信用保護サービスセンター(SCPC)によると、この日にプレゼントをすると答えた人の30%は洋服を買うだろうと答え、18%が化粧品や香水を買うだろうと答えた。
また「恋人の日に何が欲しいか」との質問にも、23%が洋服と答え、15%が化粧品や香水が欲しいと答えた。
恋人の日商戦への期待の高まりは、2年連続で前年実績割れを起こしていた母の日商戦で、久々の売上回復を見たことの影響も受けている。
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