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サッカー移籍市場=ブラジル国内の目玉はルアン=移籍のための金額は?

ルアン(Lucas Uebel/Grêmio FBPA)

ルアン(Lucas Uebel/Grêmio FBPA)

 5月でシーズンも終了し、次のシーズンに向けての移籍市場が動き始めている欧州のサッカー界だが、ブラジルのサッカー界で最も目を付けられている選手はルアン(24、グレミオ)だ。
 ルアンと言えば、昨年の8月のリオ五輪で金メダル獲得に貢献した選手だ。ネイマール、ガブリエル・ジェズス、ガビゴルと4人で超攻撃的な前線を組み、3得点を記録した。特に彼は、得点のみならず、ゲーム・メイクの面でも評価された。
 ただ、五輪後にセレソンのセンター・フォワードとなり、パルメイラスイからマンチェスター・シティに移籍して早速レギュラーとなっているジェズスとは対照的に、ルアンはグレミオに残り、セレソンにも召集されておらず、やや地味な印象も受ける。
 ただ、グレミオにおける存在感や国内リーグでの実力はブラジルのサッカー・ファンが認めるところで、今や国内屈指の実力を持ったフォワードとなっている。とりわけ、左のウィングからセンター・フォワード、トップ下と状況に応じてプレーができ、得点もゲーム・メイクも出来る点で評価が高い。
 そんな彼を巡って、5月にはイングランドの名門リバプールが、今や同チ―ムのエースにもなっている同じブラジル人のフィリペ・コウチーニョが他チームに移籍する際の代役として白羽の矢を立てているとの報道がイギリス国内で起こった。その記事でルアンは「第2のロナウジーニョ」と報じられている。プレー・スタイルもさながら、ロナウジーニョのそもそものキャリアのスタートがグレミオでもあるからだ。
 このルアンに関し、ロミウド・ボウザン会長はラジオ・ガウショ局のインタビューに応じて以下のように答えている。
 「去年、ガビゴルがインテル・ミランに入団したときの契約金はいくら? いくらなんでもそれ以上は絶対にいるな。大体、五輪のときからルアンの方が彼よりも実力も安定性も上だったんだから」。
 ガビゴルは昨年の8月、リオ五輪での活躍を土産にサントスからイタリアの名門インテル・ミランに移籍したものの、シーズン通して試合への出場は2時間にも満たない112分に終わり、得点もわずか1点に終わった。その彼が移籍した際の契約金は2700万ユーロだった。
 これ以上の額の契約金のオファーをするチームが8月までに現れるか。(8日付グローボエスポルテより)