サンパウロ州立移民博物館で行われた移民祭りで出会ったイタリア系来場者の1人はドイツ民族舞踊を発表した。「ドイツ人の妻の故郷の話を聞くうちに興味を持ったんだ」と他国の民族舞踊をはじめた理由を語った。他国の文化を体験するには、なにか『繋がり』のようなものがあると触れやすい。
そんな彼が「サンパウロにある各国コロニア内で一番の祭り」と褒めていたのが、文協で9月頃に行われる『国際民族舞踊祭』だ。昨年は立ち見客が出るほどの盛況ぶりだった。
移民祭では開放的なスペースを活かし、郷土料理、工芸品、伝統舞踊の販売やワークショップが行っている。各ワークショップの部屋は人でいっぱいになり、賑やかな各文化との『繋がり』ができる場所となった。
文協の同祭でも体験教室を作れば民族舞踊を始める人が増えないか? 地下の文化スペースで行えば、公演を見て興味を持った人がすぐに足を運び、ガルボン・ブエノ通りの通行人で興味を持った人も寄り道するかもしれない。(雪)
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