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東西南北

 昨日付本紙でも報じた、サンパウロ大都市圏サンベルナルド・ド・カンポ市の、額に「私は泥棒」との刺青を彫られた17歳の少年に関する報道が日に日に大きくなっている。12日には刺青師のマイコン・ドス・レイス容疑者の容貌が明らかにされたが、これがスキンヘッドに髭面と、かなり威嚇的だ。未成年者にしてみれば、近寄られるだけでもかなり怖いと思われる容貌だ。また、少年が手をかけたとされる自転車の持ち主も明らかになったが、彼は少年に刺青を施した時のビデオを見せられ、「あまりに残酷すぎて、心臓が止まるかと思うくらいショックを受け、夜も眠れなかった」と少年を憐れんでいる。
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 ブラジリア時間の13日朝、サッカーのセレソンの対オーストラリア戦がメルボルンで行われ、セレソンが4―0で圧勝した。セレソンは先発出場した選手のうち、W杯南米予選のレギュラー選手は2人のみという状態だったが、それにもかかわらず、相手の地元で屈辱を与えることとなった。もっとも、セレソンの控え選手たちも、次の招集に呼んでもらうために必死だったようだが。オーストラリアはW杯アジア予選での日本代表のライバルのひとつだ。
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 11日夜、リオ・グランデ・ド・スル州カサパーヴァ・ド・スル市で、67歳の男性が55歳の妻を誤って撃ち殺すという事件が起こった。男性は午後10時40分頃に家の中で大きな物音がしたのに驚き、泥棒が入ったのかと思って、待ち構えて銃を撃ったところ、妻だったという。警察は現在、事情聴取を行っているが、拳銃所持などに違法性はなかったという。