盛和塾ブラジル(山田勇次代表世話人)は、稲盛経営哲学の普及を目指し、「第3回盛和塾ブラジル公開講座」を23日午後7時(6時開場)から、サンパウロ市のニッケイパレスホテル中二階(Rua Galvão Bueno, 425 – Liberdade)で開催する。
当日は同塾の紹介に加え、ブラスニッカ社創業者の山田勇次氏による講演が日本語で行われる。講座の後に懇親会を予定しており、22時終了予定。入場無料。
同塾は京セラの稲盛和夫現名誉会長が1983年、中小企業の経営者に経営指南を始めたのが始まり。現在、国内外96カ所で1万1千人余りが塾生として学ぶ。
今回講演をする山田氏は、2004年に盛和塾の第12回全国大会で、ブラジルでゼロから始めて「バナナ王」と呼ばれるに至った経緯を発表し、日本の中小企業経営者の憧れ、「最優秀賞」にみごと輝いた。
ブラスニッカ社は国内向け生産ではブラジル一の規模で、従業員数は2千人。灌漑設備の導入や、販売ルートの確立など、独自の経営手腕を磨いて現在の成功に至った。
12年には、地元ミナス州ジャナウーバ市の市長選挙で当選。教育重視の稲盛哲学を市政に反映させた。一世ではブラジルで初の市長だった。
当日はそんな山田さんから、ブラジルで成功する秘訣、どう従業員を付き合うか、日本式考え方をどう社員に納得させたかなどの様々な工夫に満ちた体験がじっくり語られる予定。
来社した世話人の倉智隆昌(くらちたかまさ)さん、長谷川洋二(はせがわようじ)さんは、「山田さんは『従業員に自分を惚れさせろ』という持論を持ち、スタッフマネジメントに非常に長けている」と解説。
同じく世話人の関秀貴(せきひでかたか)さんも、「日本の盛和塾は経営者が中心だが、ブラジルではどなたでも参加できます。ビジネスのことで悩んでいる駐在員の方や、同塾に関心を持った方はぜひご来場下さい。定期的に勉強会を開催しているので、入塾希望者も歓迎します」と呼びかけた。
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