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サンパウロ州ジャウー市=主人かばった犬かみ殺される=娘を送った帰りに猛犬に襲われ

 サンパウロ州内陸部のジャウー市で14日、娘を勤務先の学校まで送って行ったフィルミーノ・アウグスト氏と飼い犬のスヌーピーがピットブルに襲われ、主人を守ろうとしたスヌーピーがかみ殺されるという事件が起きた。
 スヌーピーは、アウグスト氏の娘のレジーナ氏が父親の相棒になればと思って7年前に買ってきた犬で、アウグスト氏にとって、毎日の歩みに欠かせない同伴者だった。
 アウグスト氏とスヌーピーは、この日もいつものようにレジーナ氏を学校まで送った後、帰宅しようとしたところ、保健所のそばで突然、ピットブルに襲われた。
 保健所には大勢の人がおり、ピットブルが中に入ってこないように門を閉めたが、アウグスト氏らは逃げ切れず、ピットブルに対面。アウグスト氏を守るため、同氏の足元で身構え、盾になったスヌーピーは、ピットブルにかみ殺された。
 この様子を見た一人は近くにあった角材を持ってきてピットブルを追い払おうとしたが、ピットブルは全然動ぜず、角材が折れるほど追い立ててやっと逃げたという。
 アウグスト氏らを襲ったピットブルはその後も動物2匹を襲ったが、その後は姿を消しており、飼い主なども特定できていないという。
 レジーナ氏は警察に被害届を出した後、「スヌーピーは最後の最後まで飼い主に忠実だった」と、愛犬を褒め称えた。アウグスト氏は無傷で済んだが、7年間寄り添ってくれた相棒を思いがけない形でなくし、失意の中にないでいるという。(15、16日付G1サイトより)