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移民の日行事に若い人も参加してもらおう!

 「年々参列者が減ってきている」―。今年で109周年目を迎え文協で開催された「開拓先没者追悼法要」で、参列者からはそんな寂しい声が漏れ聞こえた。
 参列者の顔を見れば各日系団体で要職に就いている言わばお馴染みの顔ばかり。若者の姿は指で数える程度で、コロニア中枢の人のみが参加する儀式となっている印象が否めない。
 法話を説いた杣山哲英さんは、「移民の日を祝した笠戸丸移民は言わば、象徴的なもの。必ずしも笠戸丸移民ではなく、祖父母や両親などの先祖に思いを馳せる日にして欲しい」と語るが、一般に開かれた祭典にするには人を呼び込むような仕掛けも必要だ。
 例えば、日系コレジオの子供達に、移民に関係した合唱や寸劇、遊戯をさせてはどうだろう。晴れの日を見るために両親や祖父母も連れ添って会場が満員になり、皆が先祖に思いを馳せるような開かれた法要になるかも。(航)