リオ州で23日朝、ラヴァ・ジャット作戦で汚職が摘発されて11件で起訴され、最初の有罪判決も受けたリオ州前知事のセルジオ・カブラル被告が、不正に得た金で購入した宝石を捜すための家宅捜索が行われた。
前知事夫妻が良く利用したとされる宝石店の店主は、カブラル夫妻は189個の宝石を購入したと供述しているが、同被告が逮捕された時に押収された宝石は40個のみだった。
23日の家宅捜索は、カブラル被告の妻のアドリアナ・アンセルモ被告とつながりのある人物2人の自宅で行われた。
その1人はアドリアナ被告の姉妹でリオ市イパネマに住むヌージア・アンセルモ氏で、連邦警察官が1時間半かけて探した結果、15個の宝石を発見、押収した。
連警は既に、アドリアナ被告がヌージア氏の娘にいくつかの宝石をプレゼントしたとの情報を掴んでおり、同氏宅を捜索したという。
連警は今後、押収した15個の宝石が実際には誰の所有物かと、不正な金で購入されたものか否かを確認する意向だ。
ヌージア氏は同州の会計検査院職員だったが、カブラル夫妻逮捕などを受け、16年12月に辞職した。検査院時代の給与は手取り1万7200レアル程だったという。
連警が家宅捜索を行ったもう一つの場所は、ジャルジン・ボタニコにある、カブラル夫妻の元家政婦のアパートだ。
元家政婦に関しては、カブラル夫妻が利用していた宝石店の一つに立ち寄って腕輪の鑑定を依頼したとの情報が市警に寄せられており、市警が調べたところ、供述に矛盾する点がみつかり、連警に通報が入っていた。
元家政婦は連警に、腕輪と共に、アドリアナ被告のものと見られるイヤリング1組を提出した。彼女のアパートからはそれ以上の宝石を見出す事は出来なかったが、連警による宝石の捜索は続いている。
連警が押収した宝石類は、カブラル夫妻が有罪となり、罰金が科せられた場合に、競売にかけられる事になっている。競売で出た収益は、公庫に返済される予定だ。(23日付G1サイトより)