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東西南北

 ブラジル連邦検察庁が26日にテメル大統領を起訴したことは、世界中の有名メディアでも写真付で報道された。アメリカではニューヨーク・タイムスにワシントン・ポスト、イギリスはBBCやガーディアン、スペイン語圏はエル・パイスなどだ。経済系も、ウォール・ストリート・ジャーナルやファイナンシャル・タイムスなどが大きく報じた。昨年8月にジウマ前大統領を正式に罷免後、1年足らずのタイミングで次の大統領が危機に瀕していることの衝撃が大きいということか。経済的にも景気が上向きはじめた途端のこの話。世界もこの混乱に注目しているが、今後どうなるか。
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 昨日付本頁で報じた、25日にサンパウロ市アウグスタ街で起こった、スケートボードのイベントでの車乱入事故の詳細が明らかとなった。事故当時、同街には車立ち入り禁止のサインが出ておらず、事故直前もバスなどが走っていた。スケーター3人をはねた車の運転手(55)も、立ち入り禁止と知らずに同街に入り、一時停車した途端にスケーターの集団に窓ガラスなどを壊された。後部座席にいた80歳の母親がガラスで負傷したのを見た運転手は、リンチにあうのが怖くて車を発進、大急ぎで逃げたという。
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 今日と明日、サッカーブラジル杯準々決勝の第1試合が行われる。サンパウロ州勢ではパルメイラスが本拠地アリアンツ・パルケでクルゼイロと、サントスがリオのルーゾ・ブラジレイロ競技場でフラメンゴと、いずれも今日対戦する。同杯はトーナメントに突入した後の試合間隔が長く、調整が難しいが、まず初戦は勝っておきたいところ。