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東西南北

 次期検察庁長官に、ブラジルの歴史上、初めて、女性が指名された。印象として男性的なイメージが強い職務で女性がトップに立つことは、そのこと自体にもっと注目が行って良いことだと思うのだが、報道を見ているとその観点で報じたものはほとんどなく、「テメル大統領が不都合な人事を避けた」というニュアンスのものがほとんどになっているのはやや気の毒だ。それも、人によっては「彼女が検察庁長官になることによってラヴァ・ジャットでの政府関係の取締りが弱まるのでは」と解釈する人も出そうな印象もある。今回の指名がラヴァ・ジャットやブラジルにどういう影響をもたらすか。
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 サンパウロ州アチバイアで先週、会社で支給された食事の盗み食いで警察沙汰となる事件が起きた。問題とされたのは市内の美容学校で販売員として働いていた女性で、彼女いわく、「後でおなかがすいたら食べればいい」と言われていたピザの残りを食べただけだったというが、それが他の同僚のものだったことがわかり、仕事もクビになった上、警察に通報された。経営者側は「彼女は他人のものだと知っていて食べた」と主張しているが、いずれにせよ、そこまで大きな問題になるとは。
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 28日に行われたサッカーのブラジル杯準々決勝の第1試合、パルメイラスはクルゼイロに当初0―3で大苦戦しながらも、故障明けのエース、ドゥドゥが2得点をあげるなどで、なんとか3―3で引き分けた。本拠地アリアンツでの試合で勝てなかったのは痛いが、意地で引き分けに持ち込んだ形だ。2試合目は敵地で7月26日だ。