リオ州政府機関、公共保安研究所(ISP)の発表によると、2002年から17年までの15年間に、リオ市では3万3882人が行方不明になっている事が分かった。11日付現地サイトが報じている。
行方不明は主に市内西部か、ボンスセッソ地区で発生している。
リオ州検察局は、同州内で行方不明になった人の7割は男性で、35~64歳の年齢層が最も多いとしている。
今年4月までの数字を警察署ごとに見ると、リオ市西部のカンポ・グランデの3088人、サンタクルスの2365人、バングーの2249人、タクァラの2024人、同市北部のボンスセッソの1714人が上位5位までを占めた。これら5地区の行方不明者の総計は1万1431人で、リオ市全体の3分の1を超える。
行方不明者が一向に減らない中、残された家族の対応も、諦めて喪に服すか、生存を信じて捜索を続けるかに分かれている。
検察局内の機関、行方不明者捜索・発見プログラム(PLID)の調査によると、行方不明の原因は、1位が家庭内の不和や衝突(35%)、2位が自分の意思によるもの(19%)、3位が精神的病(12%)、4位が薬物使用(8%)で、犯罪に巻き込まれたのは原因としては5番目で、全体の4%だった。
PLIDコーディネーターのアンドレ・モレイラ氏は、「行方不明者が出ているのに届けていない家族がとても多い。我々はデータ不足の中で仕事を行わなければならないでいる」と語った。