昨年のサッカーブラジル全国選手権で優勝し、今年も大型補強を敢行したパルメイラス。今年の全国選手権開幕前は、「優勝候補筆頭」「どこがパルメイラスを止められるか」といった見出しが各紙で躍ったが、開幕して12節、6勝1分5敗で5位(7月11日現在)と波に乗れていない。
パルメイラスのメインスポンサー、消費者金融会社のクレフィーサは、補強資金に糸目をつけず、同じ国内リーグ、レシーフェ本拠のエスポルチから、現役ブラジル代表FWのジエゴ・ソウザ獲得を狙っていると、ここ数週間の噂だった。ジエゴ・ソウザはDIEGO SOUZAと書き、イニシャルはD・Sだ。
11日夜に、パルメイラスは、D・S違いのFWデイヴェルソン・シウヴァ(Deyverson Silva)獲得を発表した。
デイヴェルソンは、ブラジル国内では無名の選手だが、2016―17シーズンはスペインリーグ1部のアラヴェスでプレー、32試合出場7得点(1点ずつバルセロナとレアル・マドリードからとっている)とまずまずの成績だった。
デイヴェルソンは、リオ州の小さなチーム、マンガラチベンセでプロキャリアをスタートさせた。20歳でボルトガルの強豪ベンフィカのBチームに移り、さらにポルトガルのベレネンセスに移籍、ドイツのケルンでも短期間プレーした経歴の持ち主だ。
パルメイラスのライバルチームのファンからは、「間違えて違うD・Sを連れてきた」と揶揄する声も聞かれるが、結果が全て、ゴールが全て、がFWの掟。パルメイラスを再び引き上げて、嘲笑した外野を黙らせる事が出来るだろうか?(11日付グローボエスポルテより)