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《ブラジル》5月の小売が0・1%縮小=昨年同月比では2・4%増

 地理統計院(IBGE)が12日、5月の小売は前月比0・1%減だったが、昨年同月比では2・4%増で、5月としては2014年以来となる増加を記録したと発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
 市場では、前月比0・35%増、昨年同月比では3・20%増を期待していたが、前月比がマイナスとなったのは、4月の小売が3月より1・0%増え、4月としては11年ぶりの好調だった事も影響している。
 売上が最も落ちた部門は、服地や衣服、靴の7・8%で、以下、書籍や雑誌、文具の4・5%や、事務用品、情報通信機器の2・8%などだ。
 逆に、スーパーマーケットやハイパーマーケット、飲食用品、煙草は1・4%、家具、家電製品は1・2%、医薬・衛生用品類は0・9%、燃料や潤滑油などは0・6%、売上が伸びた。
 雇用改善がなかなか進まない中でも小売の売上が昨年同月比で2・4%増えたのは、家具や電化製品の伸びに負うところが大きい。同部門の売上増は、政策基本金利引き下げで個人への融資などに対する金利が下がった事などによるようだ。
 また、布地や衣服、靴などの売上が5%伸びたのは、母の日商戦の影響と見られている。
 2017年の小売累積は0・8%減、直近12カ月間の小売累積も3・6%減で、減少幅は2016年10月以降で最も小さくなっている。
 なお、自動車やバイクとその部品の販売、建設資材の販売も含めた拡大小売販売は、前月比0・7%減、昨年同月比4・5%増で、こちらも、5月としては14年来の好記録だった。拡大小売販売の累積は、年間で0・6%、直近12カ月間でも5・2%減となった。