アメリカとスペインの警察が、ブラジルサッカー連盟(CBF)元会長のリカルド・テイシェイラ氏の身柄拘束を求めていると、18日付ブラジルスポーツニュースサイトが報じた。
CBF先代会長のジョアン・アベランジェ氏の娘婿でもあるテイシェイラ氏は、1989年から2012年までの間、CBF会長を務めた。
スペイン警察は、同氏がサッカーブラジル代表の親善試合の興行権、TV放映権の手数料として得た違法な金をマネーロンダリングした疑いをかけている。
同氏は2カ月ほど前に逮捕された、サンドロ・ロセル元FCバルセロナ会長と共に、犯罪組織形成の罪を犯したと、同国警察は見ている。
アメリカ警察は、国際サッカー連盟(FIFA)関係者の汚職の一部として、テイシェイラ氏に関する収賄やマネーロンダリング(資金洗浄)などの容疑で捜査を行っていた。同氏は南米サッカー連盟やCBFが関連する諸大会の放映権取得や、ナイキ社とのスポンサー契約更新などで、ブラジル人が代表を務めるマーケティング会社に便宜を図って賄賂を受け取り、マネーロンダリングをしたとされている。
テイシェイラ氏は2015年以降、ブラジル国内から出ていない。ブラジルは犯罪容疑者の他国への引渡しを行っておらず、テイシェイラ氏も、ブラジルに留まる限り、逮捕の危険はない。
テイシェイラ氏はブラジルのメディアに対して、「全ての逮捕請求はブラジル国外でのこと。私はやったとも、やってないとも言っていない」と返答している。