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《ブラジル》勤続期間保障基金=休眠口座の資金開放はあと僅か=既に418億レが市場に流入

 企画省が17日、勤続期間保障基金(FGTS)の休眠口座の資金開放による経済効果は418億レで、36%は負債返済に充てられたと発表したと同日付現地紙サイトが報じた。
 連邦貯蓄銀行(Caixa)のデータによると、3月10日~7月12日に引き出された休眠資金は418億レで、2500万の口座の資金が引き出された。この金額は、政府が予想していた引出額を大幅に上回り、最終的に436億レに達する見込みだ。同資金の引出は7月31日までだから、眠っている資金がある可能性のある人は早急に確認した方がよい。
 中央銀行のデータによると、休眠資金引出開始で、2月は6%だった債務不履行が5月には5・9%に微減。債務不履行に陥った世帯の負債額が所得に占める割合も、2月の23・4%が23・2%に減った。4月の特別小切手の発行数は4・5%減り、3月は15・7%だったクレジットカード使用率も4月は5・7%に減った。
 全国財・サービス・観光商業連合(CNC)のデータによると、今年3月の債務不履行世帯数は昨年同月比2・4%減。6月をベースにした場合も1・7%減った。CNCによると、FGTSから引き出された金の大半は、衣類や靴の購入、ハイパー又はスーパーマーケットでの買い物、家具や電気電化製品の購入に充てられたという。
 地理統計院(IBGE)のデータによると、小売販売は、4月が昨年同月比で1・7%、5月も同2・4%伸びたという。サービスはプラスにこそ転じなかったが、4月は昨年同月比5・7%減だったのに、5月は1・9%減と、減少幅が縮小した。
 全国スーパーマーケット協会によると、4月の売上は昨年同月比で6・3%、5月も1・1%増えた。全国電気電子工業会によると、3~5月の携帯電話販売数は昨年同期比で20%増えた。
 全国自動車販売業者連盟によると、4月の新車登録は昨年同月比7%増で、5~6月も各々、11・5%と18・9%増と見られているという。