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《ブラジル》南部で零下8・8度を記録=氷に覆われた飛行機は遅発

サンタカタリーナ州サンジョアキンの池に張った氷。同市でも零下7・8度を記録した(Mycchel Hudsonn Legnaghi/São Joaquim Online)

サンタカタリーナ州サンジョアキンの池に張った氷。同市でも零下7・8度を記録した(Mycchel Hudsonn Legnaghi/São Joaquim Online)

 アルゼンチンの冬の観光地バリローチェでは、空港閉鎖の事態も起きるほど、強い寒波に覆われている南米南部だが、ブラジルでも、19日はサンタカタリーナ州ボン・ジャルジン・ダ・セーラで今年最低のマイナス8・8度を記録。南部、南東部を中心に厳しい寒さが広がっている。
 国立気象観測所によると19日は、厳しい寒波に覆われたのはサンタカタリーナ州だけではなく、リオ・グランデ・ド・スル州でも少なくとも8市、パラナ州でもクリチーバ市など複数の市で最低気温が0度以下だったという。
 同観測所によると、今回の寒波は強い高気圧が引き起こしたもので、ブラジル南部から南東部にかけての各地で、今年の最低気温を記録した。
 サンタカタリーナ州では、この日、全国一の寒さを記録したボン・ジャルジン・ダ・セーラや、りんごの里サンジョアキンなどでは川や池に氷が張り、滝が凍ったところもあった。また、山間部では樹氷なども見られた他、広い範囲で霜も降りた。同州州都のフロリアノポリスも、最低気温は2・3度で、街中を白い息を吐きながら急ぐ人々の姿が見られた。
 厳しい寒さはリオ・グランデ・ド・スル州でも続き、同州北部のセラフィナ・コレア市で朝6時の気温がマイナス4・2度だったのをはじめ、ヴァカリア市でマイナス3・9度、カンバラー・ド・スルでもマイナス2・4度などと報告されている。
 同州では、ポルト・アレグレ市のサウガード・フィーリョ空港発のAzul社の便、少なくとも5便が、翼にこびりついた氷の除去作業などで遅発となった。
 厳しい寒さはパラナ州でも続き、クリチーバ市では最低気温がマイナス1・3度を記録した。同州でも、各地で降霜が見られた。
 寒波の影響はサンパウロ州やリオデジャネイロ州でも見られ、霜や高波、強風などが報告された地域もある。
 連邦直轄区でも、ポンテ・アウタ・ド・ガマで朝7時の気温が7・4度など、寒い朝を迎えた。今週の最低気温は5度程度まで下がる可能性もあるという。
 パライバ州では、18日にカンピナ・グランデで最低気温16・1度を記録。この気温は同市では過去5年間で最も低いという。
 ゴイアス州でも、19日朝7時のゴイアニアの気温が8・6度で、2日連続で今年最低を更新した。同州で最も気温が低かったのはミネイロス市の3・9度だった。(19日付G1サイトより)