17~21日にリオデジャネイロ市バーラ・ダ・チジュッカのホテルで第58回国際数学五輪が開催され、ブラジルは37位となった。
22日付現地紙サイトによると、ブラジル初開催の大会には、112カ国から623人が参加した。1959年にルーマニアで開かれた第1回大会の参加国は6カ国のみだった。
総合成績1位は韓国、2位は中国、3位はベトナムで、全てをアジア勢が占めた。昨年王者の米国は4位に終わった。5位は北アイルランド、日本は6位だった。
トップの韓国は、チーム全員が金メダルを獲得する快挙で、2位の中国は金メダル5個、銀メダル1個を獲得した。3位のベトナムは、金4個、銀1個、銅1個だった。
ブラジルはジョアン・セーザル・カンポス・ヴァルガスとダヴィ・カヴァウカンチ・セナの2人が銀メダル、ジョルジェ・ルーカス・デニス・アレンカールが銅メダルを獲得。ブルーノ・ブラジル・メイニャルト、ペドロ・エンリケ・サクラメント・デ・オリヴェイラ、アンドレ・ユウジ・ヒサツガの3人は佳作に入った。3大会連続出場し、今大会でもブラジル勢では最高の21点を挙げたジョアン・セーザルは、個人の成績で82位だった。
今大会はブラジル初開催という事で、昨年の15位を上回る成績を上げる事が期待されていたが、2010年の35位をも下回る結果で終わった。
今回の数学五輪は、17/18年にブラジルで開催される数学に関するイベントの皮切りとなるもので、10月には全国数学教師育成シンポジウムと科学と技術週間が開催される。また、18年は、4~11月に全国5380市で公立校と私立校の数学五輪が開かれる他、7月に世界数学者評議会と女子数学者世界会合、8月に世界数学者会議が予定されている。
次回の数学五輪は、来年6月3~14日にルーマニアで開催される。