ブラジル日本語センター(立花アルマンド理事長)の『第60回全ブラジル日本語教師研修会』が21日午前、開講式を行った。参加した日語教師は21~23日の間、「日本を伝えよう~人の集まる日本語学校づくり」をテーマに研修に励んだ。
節目の今回はサンパウロ州各地のほかアマゾナス州、パラー州、ブラジリア、リオ、サンタカタリーナなどから約80人の日本語教師が参加した。そのほか企画実行委員、講師、開講式出席者を合わせ当日の参加者は約100人。会場の教室後方まで椅子が並んだ。
開講式の挨拶に立った立花理事長は参加者に感謝を述べ、「この研修会が始まったとき、私は4歳だった」と歴史の長さを印象付けた。「今や各地の日語学校も学習者も減り続けているが、日語教師は日系人として誇りのある大切な仕事。研修に励み、多くのことを学んで欲しい」と参加者を鼓舞した。
出席した下本八郎元サンパウロ州議は、「いつかブラジルで日語が必要なくなる時代が来るのでは、という不安もあるが、日本がある間は日語学習の需要がある。日語を教え続けていって欲しい」と語りかけた。
その後、JICAの佐藤洋史次長、国際交流基金サンパウロ文化センターの洲崎勝所長、呉屋春美文協会長、県連の山田康夫会長、アリアンサの大城幸雄理事長などが挨拶を述べた。
挨拶後、60回を振り返るスライドを上映。1958年から始まった同研修会は今までに7520人が参加した。
21日は呉屋会長による講話やジャパン・ハウスの見学、22日は海外日系人協会の継承日本語教育センター長の水上貴雄さんによる講演「日系日本語学校の経営戦略~脱語学学校を目指して~」が行われた。23日は日本語教師の江副隆秀さんによる講演「世代を繋ぐ日本語教師―父母から息子へ―」などが行われた。
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