7月30日の未明にリオ市西部のリオ五輪自転車競技場で火事が発生した。午前2時半頃に消し止められたこの火事による怪我人は出ていない。
0時半に出動した消防は、午前8時ごろまで現場に残り、再出火を防ぐための現場を冷やす作業を続けた。
夜が明けると、同自転車競技場の屋根には焼け跡がはっきり残っているのが見えた。また敷地内には燃え尽きたバルーンが落ちており、火事との関連性が疑われている。
7月31日にはリオ市防災局が自転車競技場の監査を行い、立ち入り禁止措置が必要かどうかの判断を行う。
この火事では怪我人こそ出なかったものの、施設への損害の規模や火事の原因はまだ判明していない。地元TV局の撮影による映像では、屋根の一部が焼け落ちた様子が伺える。
これを受けてレオナルド・ピシアーニ・スポーツ相は、ツイッターに「バルーンが自転車競技場に落ちた」「悲しい知らせだ」と書き込んだ。
30日の朝、自転車競技場のあるリオの五輪パークを訪れたアルフレッド・シウヴァさんは、「こんな美しい自転車競技場が、バルーンのせいで焼けてしまうなんて。リオ州は今、財政難だから、修理する費用も出せないだろう。この施設の建設費は高かったのに」と嘆いた。
同自転車競技場では、トラックの状態を保つために常に空調を入れておく必要があり、30日午前中の現場検証では、火災によって空調設備が損傷を受けていないかなどを確認する作業も行われた。(30日付G1サイトなどより)