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アマゾン川で船の事故=貨物船がタグボートと衝突

事故現場に滞留中の大型貨物船と舳先に張り付いた形のフェリーの一部(ASCOM CBMPA)

事故現場に滞留中の大型貨物船と舳先に張り付いた形のフェリーの一部(ASCOM CBMPA)

 2日未明、アマゾン川(ポルトガル語ではアマゾナス川)で、大型貨物船と衝突したフェリーのタグボートが沈没し、乗組員9人が行方不明となる事故が起きた。
 事故が起きたのは午前4時半頃で、バラー州西部のオビドス市に近いアマゾナス川流域で、ポルト・ヴェーリョからサンタレンに向かっていたベルトリニ社のフェリー9隻を率いていたタグボートが、マナウスに向かっていたメルコスル社の大型貨物船と衝突して沈没した。貨物船は3日も現場に滞留しているが、その舳先には大破したフェリー2隻が絡みついた状態になっている。
 この事故で、タグボートの乗員9人と乗客2人の内、9人が行方不明となった。
 サンタレンからはブラジル海軍兵5人と消防隊の潜水夫3人が派遣され、2日の夕方、現場に到着したが、本格的な捜索活動が始まったのは3日からだ。行方不明者は3日午後5時現在も見つかっていない。捜索にはベレン市から駆けつけた巡視艇なども加わる。
 なお、タグボートの乗員・乗客中、無事に救助された2人は、2日午後4時頃、サンタレンに到着しており、原因調査などにも協力する事になっている。
 行方不明者の家族の一部は3日午後、ベルトリニ社が派遣したボートで現場に赴き、捜索活動を見守っている。
 なお、メルコスル社の貨物船の乗員は、全員無事だという。(2、3日付G1サイトより)