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ルイス・メロディア死去=代表作「ペーロラ・ネグラ」
70年代に「ペーロラ・ネグラ」などの大ヒットで知られる大御所歌手で作曲家のルイス・メロディアが4日、入院先のリオの病院で骨髄腫のために亡くなった。66歳だった。
1951年にリオ市中心部のモロ・ド・エスターシオで、ルイス・カルロス・ドス・サントスとして生まれた。幼いころから「メロディア」というあだ名で呼ばれ、同地で盛んなサンバに親しんで育ち、16歳の頃から積極的に音楽活動をはじめた。
音楽家としての最初の出世は、1971年に自身の曲「ペーロラ・ネグラ」を当時、新進気鋭の人気女性歌手だったガル・コスタに提供してヒットさせたことだった。
この実績を引っさげ、自ら歌手デビューしたメロディアは、1973年にアルバム「ペーロラ・ネグラ」を発表。同作はサンバを基調に、ジャズやソウル、ロックなどの影響を加えた独創的な作風で話題になった。今日まで「70年代ブラジル音楽の名作」として強い影響を残している。
今日に至るまで、ジルベルト・ジルやミルトン・ナシメントと並ぶ、影響力の強い黒人音楽家として知られ、積極的な作品発表や公演活動を続けていた。だが、今年の4月に骨髄腫におかされていることを公表し、闘病を続けていた。