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《ブラジル》勤続期間保障基金の引き落とし総額440億レアル=3割超は負債の穴埋めに

ジウベルト・オッシCaixa頭取(Jose Cruz/Agencia Brasil)

ジウベルト・オッシCaixa頭取(Jose Cruz/Agencia Brasil)

 ブラジル連邦貯蓄銀行(Caixa)は7日、今年3月10日から7月31日まで行われた、勤続期間保障基金(FGTS)の休眠口座の資金開放で、ブラジル国民2590万人が総計440億レアルを引き出したと発表した。7、8日付現地各紙・サイトが報じている。
 440億レアルという金額は、Caixa側が想定していた498億レアルのおよそ88%にあたる。
 ジウベルト・オッシCaixa頭取は会見で、基本的に引き出し期間の延長はないとし、引き出された資金の36%は負債の支払いにあてられ、残りが消費や貯蓄に回るだろうとした。
 重病患者や、身柄を拘束されているなどして期限までに引き出せなかったケースは、証拠書類の提出により、18年末まで引き出しが可能だ。
 しかし、それ以外の場合は休眠口座の資金がFGTSに戻されるため、引き落としは従来通り、住宅購入、定年、正当な理由のない解雇時、3年以上FGTSへの入金がなかった時、病気にかかった時に限られる。
 オッシ頭取は、連邦政府は経済建て直しのために甚大な努力をしているとし、今年上半期にCaixaが受け付けた不動産購入のための融資は、昨年同期比で27%も増えたと発表した。
 同頭取はまた、テメル大統領が今週中に、Caixa扱いのFGTS投資の配当金支払いのための規定を発表する意向である事も明らかにした。