最高裁のエジソン・ファキン判事が、進歩党(PP)元党首で元下議のペドロ・コレア被告の報奨付供述(デラソン・プレミアーダ)を承認したことが明らかになった。9日付現地紙が報じている。
同氏のデラソンは16年3月に行われていたが、当時の最高裁報告官だったテオリ・ザヴァスキ判事が同年9月に、一部、不十分で辻褄のあわない部分があると差し戻していた。テオリ判事が今年1月に急死したため、後任のファキン氏に再提出された供述内容が了承されたことになる。
コレア氏はペトロブラスの供給部での贈収賄工作に関与した容疑などで20年6カ月の実刑判決を受けている他、メンサロン事件でも実刑判決を受けている。
今回承認されたデラソンでは、ルーラ元大統領がPPの贈収賄工作の件にも関与していたのではないか、あるいは供給部部長でラヴァ・ジャットの仕掛人的存在のパウロ・ロベルト・コスタ被告とルーラ氏の関係などが語られているのではないかといった憶測が流れている。