マリーザ・モンテ、元チタンスのアルナルド・アントゥネス、そしてカルリーニョス・ブラウン。MPB、ロック、アシェーの3ジャンルでブラジル音楽を牽引していた3人が結成した「トラバリスタス」が、ブラジルのみならず世界をも席巻したのは2002年。 3人は2004年まで公演活動を行った後は元のソロ活動に戻り、トリオでの活動は一旦終止符が打たれたが、それから13年後の8月10日、彼らは突如、復活を宣言した。
これまでトラバリスタス唯一のアルバムだった「トラバリスタス」はブラジル国内だけで150万枚を売り上げ、他の南米諸国やフランス、イタリア、スペイン、ポルトガルなどでもヒット。全世界で300万枚を売り上げていた。
2004年にソロ活動に戻った3人は、3人で活動する予定はないのかとたびたび聞かれてはいたが、その都度、頑なに否定してきた。
だが10日、3人はそれぞれのフェイスブックで「重大な発表がある」と公表。これでネットがざわつきはじめたが、この日の午後11時、3人がスタジオに揃った姿の動画が流れ、1時間にわたり、再結成について語った。
日付が変わった11日0時からは、8月中に発表される2枚目のアルバムから4曲、「ジアスポラ」「ウン・ソー」「フォーラ・ダ・メモーリア」「アリアンサ」のレコーディング風景を収めた動画を流した。
この3人のフェイスブック上のファンは全世界に500万人以上登録されており、各動画には1時間で562万回のアクセスが寄せられるほどの大きな反響が起きている。
「最初のアルバムのときから、次のアルバムや一緒に集まることをあきらめたわけじゃなかったの。でも今回は、3人一緒にやるからこそ意味がある理想的な曲ができたと思うのよ」とマリーザは嬉しそうに語った。
アルバムの発売は8月下旬。現在のアルバム発売は全世界的に金曜日となっているので25日が有力と見られているが、先行で発表された4曲に関しては、既に11日から配信がはじまっている。
まだ現時点では発表はないが、コンサート活動も期待されている。(11日付エスタード紙より)