ブラジル北部のトカンチンス州で、住民が捕まえて殺したワニの腹の中から、人間の体の一部が見つかった。
ワニが殺されたのは7月30日で、その2日前に行方不明になった男性を探していた住民らが、ワニの腹を切り割いたところ、プラスチックの袋と共に、人体の一部らしき異物が見つかり、鑑識の結果、人間のものだと判明した。
ラゴア・ダ・コンフゾン市の住民によると、行方不明になったのは、友人と岸辺でキャンプしていたアジウソン・ベルナルデス・デ・オリヴェイラさん(47)だ。友人は7月27日午後10時頃寝入ったが、朝起きたら、アジウソンさんがいなくなっていたという。
住民達が手分けして探したところ、川のそばでライターと草履が見つかり、消防も地上と川の双方で捜索を始めたが、2日間探してもアジウソンさんは見つからない。
ところが、捜索に行き詰った住民が、現場付近の川にいたワニ(大人4頭を含む7頭以上)の1頭を捕まえ、殺してみたところ、腹の中から、プラスチックの袋と人体の一部らしきものが見つかった。住民達は、ワニの腹が体の割に大きいと考え、捕まえたという。
アジウソンさんはいつもプラスチックの袋を持ち歩いていたといい、住民は、ワニが食べたのはアジウソンさんに違いないと見ている。
トカンチンス州では、16年4月にも、同じような事件が起きている。この時の現場は西部のアラウアセマで、犠牲者は41歳のロジェリオ・マルケス・デ・オリヴェイラさんと見られている。ロジェリオさんはワニに襲われ、アラグアイア川に引きずり込まれるのを目撃されたきり、行方がわからなくなった。
この時も、失踪から4日後に住民が殺したワニの腹の中から異物が見つかったが、鑑識の結果、人間のものではないと判断されたという。(15日付G1サイトより)