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東西南北

 サンパウロ市のドリア市長が28日、市の観光企業であるSPトゥリズモ(SPTuris)の民営化プロジェクトを市議会に提出した。同プロジェクトには、サンボードロモや展示場も含む、同市北部のアニェンビアリーナ(複合施設)の民営化も含まれている。同アリーナ民営化は、インテルラゴス・サーキットやパカエンブー・スタジアムなどと並ぶ、ドリア市長の民営化プロジェクトの目玉のひとつだ。同市長は、民営化後も最低60日は同地を使うことを望んでいる。コンサート会場や国際会議にも使われる同地の活性化は知名度向上や運営円滑化にも有益だろうが、野党の反対派を説得できるか。
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 ブラジルでは子供を産んだ女性の48%が出産後1年以内に職を失っていることが、ジェツリオ・ヴァルガス財団の調べでわかった。これは2007年から09年に出産した女性約25万人を対象に行った調査で判明したもので、それによると、その確率は女性の学歴にも比例しているという。中卒以下の学歴なら50%を超え、高校でも49%のところが、大卒だと35%まで下がるという。学歴の問題はブラジルだけに限ったことではないとは思うが、全体的に改善の余地はまだ大きい。
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 サッカーのブラジル代表(セレソン)の選手たちは現在、明日31日のサッカーW杯南米予選、対エクアドル戦に向けて調整中だが、今の時期は欧州の移籍市場の締切目前ということで、試合よりそちらが気がかりの選手も少なくない。バルセロナ行きの噂があり、本人も希望しながら交渉が難航しているフェリペ・コウチーニョもそのひとり。さてどうなるか。