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《ブラジル》テメル大統領=Brics会議などで中国へ=57施設の入札参加呼びかける

 Brics首脳会議などのため、テメル大統領が29日に中国に旅立ったのを受け、ロドリゴ・マイア下院議長が大統領代行を務めているが、同議長の代行は、28歳の新人議員と29日付現地紙・サイトが報じた。
 テメル大統領の中国訪問は、ブラジル、ロシア、インド、中国、南アフリカの5カ国首脳による第9回Brics首脳会議にあわせて計画された。
 だが、同会議以上に重要視されているかも知れないのは、23日に発表した57施設の民営化のための入札に、中国企業の参加を促す事だ。これもあり、テメル大統領は最初に北京を訪問し、習近平首相と会談した後、ブラジルに投資をしている企業や関心がある企業の関係者が参加するセミナーに出席する。
 9月3~5日開催のBrics首脳会議の会場である福建省厦門(アモイ)には、その後に移動する。厦門では9月18~21日に国際投資貿易商談会も開かれるが、テメル大統領の旅行期間は8月29日~9月5日の9日間とされている。
 なお、テメル大統領が不在となる間は、マイア下院議長が大統領代行を務める。同議長は29日もブラジリアの空軍基地でテメル大統領を見送った後、夕刻に大統領府でジャルバス・ヴァスコンセロス下議と会談する。同下議はテメル大統領への告発受け入れを審議する特別委員会で告発受け入れを唱え、民主運動党(PMDB)内から批判され、同党離脱の噂もある。夜は下院議長公邸でゴイアス州のマルコニ・ペリロ知事と会う。
 マイア議長が大統領を代行する間の下院議長代行はファビオ・ラマリョ第1副議長(PMDB)が原則だが、今回は同副議長が大統領に同行するため、アンドレ・フフッカ第2副議長(進歩党・PP)が議長を務める。フフッカ下議は第1期目の新人だが、テメル大統領の留守中は、社会経済開発銀行(BNDES)からの融資に対する利率変更や新しい滞納税回収計画(Refis)、政治改革といった重要案件の審議が目白押しだ。