地理統計院(IBGE)が30日、7月1日現在のブラジルの総人口は、昨年比0・77%増の2億770万人に達したと発表したと同日付現地サイトが報じた。0・77%という数字は昨年の増加率0・80%より若干低い。
全国5570市中、ほぼ4分の1の1378市では人口が減った。過半数の市の人口増加率は1%未満で、2%以上増えたのは258市のみだった。
調査では、人口が大都市に集中していることも浮き彫りになった。総人口の半数以上はわずか310の市に住んでおり、人口が50万人以上の42市には総人口の3割以上が集中している。
人口が2万人未満の市は68%あるが、それらの自治体の人口総計は3220万人で、総人口に占める割合はわずか15・5%に過ぎない。
人口が一番多い市はサンパウロ市で、1220万人が住んでいる。2位は650万人のリオ、以下、ブラジリアとサルバドールが300万人ずつで続いている。
調査責任者のイザベル・マッリ氏は、「小さな市は、経済活動が盛んな市への人口流出で、ますます人口が減る傾向にある。しかし、近年は、仕事はあるが生活費が高い大都市ではなく、大都市周辺にある自治体に住んで、大都市に通う人が増えている」と語った。