【既報関連】連邦貯蓄銀行(CAIXA)の企業向け融資での優遇措置とそれにまつわる贈収賄を捜査するクイ・ボーノ作戦の主犯格で、元大統領府総務室長官のジェデル・ヴィエイラ・リマ容疑者が、8日朝、バイア州サルバドール市内で逮捕され、ブラジリアに移送されたと同日付伯字紙サイトが報じた。
同容疑者は、CAIXA副総裁だった11~13年に、企業向け融資を円滑にする見返りの収賄容疑をかけられている。一度、逮捕されたが、人身保護令適用を受け、自宅軟禁状態だった。
だが、5日に同容疑者の自宅から1キロのアパートから押収された5100万レアル超の現金から、同容疑者の指紋が検出され、無期限拘留で逮捕される事になった。
連警はジェデル容疑者同様、指紋が検出されたとして、サルバドール市防災局総務のグスターヴォ・フェラス容疑者も逮捕した。フェラス容疑者は、ジェデル容疑者の命令で、賄賂の受け渡しを行っていたと見られている。
現金が隠されていたアパートは、ジェデル容疑者の知人が貸していたもので、父親の遺品を保管していると説明されていたが、屋内からはジェデル容疑者の兄弟への請求書も見つかっており、クイ・ボーノ作戦絡みの金を保管していたのに間違いないと見られている。
検察によると、今回の逮捕は、ジェデル容疑者は自宅軟禁の条件を守っておらず、証拠隠滅や国外逃亡などを図ったりする危険性が高いために要請されたものと説明している。
なお、同日は、ジェダル、フェラスの両容疑者宅と、ジェダル容疑者の母親のアパートの家宅捜索も行われた。