ロドリゴ・ジャノー連邦検察庁長官が8日、ラヴァ・ジャット作戦(LJ)での収賄や犯罪組織形成などの容疑で民主運動党(PMDB)現・元上議7人を起訴した。同党下議らも今週中に起訴する意向だと9、10日付現地紙が報じた。
同長官の任期は17日までだが、「最後まで任務を全うする」と言っていた通り、1日に進歩党(PP)関係者12人、5日に労働者党(PT)関係者16人を起訴したのに続き、PMDB上議7人を起訴した。
今回起訴されたのは、エジソン・ロボン、ジャデル・バルバリョ、レナン・カリェイロス、ロメロ・ジュカー、ヴァウジレウ・ラウップの各上議と、元上議のセルジオ・マシャド元トランスペトロ総裁、ジョゼ・サルネイ元大統領だ。
元閣僚や上院政府リーダーも含む要職者らは、ルーラ元大統領が再選を目指していた06年の統一選当時に、ペトロブラス(PB)供給部や国際部、トランスペトロ、鉱動省も絡んだ汚職に加担した疑いがかけられている。検察は、7人は8億6400万レアルを賄賂として受け取った他、PBに55億レアル、トランスペトロに1億1300万レアルの損害を与えたと見ている。
一連の起訴は、LJ開始から1年後の15年3月に検察庁が出した、50人の疑惑の政治家リスト「捜査母体」に基づくものだ。その意味で、残りの15人(全てPMDBの現・元下議)に対する起訴も、今週中に行われる見込みだ。
起訴されると見られる現・元下議の筆頭には、エドゥアルド・クーニャとエンリケ・エドゥアルド・アウヴェスの両下院元議長が並ぶ。PMDBロビイストのルシオ・フナロ容疑者の報奨付供述によると、ルーラ元大統領は、メンサロン事件発覚で党のイメージが低下する中での統一選や、金融取引暫定納付金(CPMF、通称小切手税)の期限延長などでPMDBの支援を仰いだという。
ジャノー長官はPT関係者を起訴した5日、PTは支援と引き換えにPMDBに政権内の要職を提供したとし、当時の党首やリーダーだったテメル大統領やエンリケ・アウヴェス被告らの汚職関与は明白としていた。
ジャノー長官は8月、テメル大統領らも捜査対象に含めるべきとし、最高裁に大統領らへの捜査開始請求を行ったが、最高裁LJ報告官のエジソン・ファキン判事は、大統領とエリゼウ・パジーリャ官房長官、モレイラ・フランコ大統領府事務局長官の3人を捜査対象とする事を否認した。
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