在サンパウロ総領事館の元領事で、25年振りに来伯した帝京大学法学部教授の中江章浩さん(61)が先月17日に来社し、今後の活動について意気込みを語った。
中江さんは厚生労働省からの出向で、90年から3年間、在サンパウロ総領事館経済担当領事を勤めた。その後、世界保健機関(WHO)で勤務し、アジア・アフリカ諸国を担当した。今回は11日間滞伯し、専門である社会保障制度について、サンパウロ州立総合大学やサンパウロ州工業連盟などで講演を行った。
領事時代は地方のコロニアにも積極的に足を伸ばし、現地の人との交流を大事にしていた中江さん。「ブラジルは本当に好きな国。60歳を過ぎて、お世話になった分、お返ししたいと思うようになった」と心中を明かし、来年3月にも再来伯を予定する。
今後はより幅広い活動を検討しており、「日系社会で守られ続けてきた日本の伝統の継続に何か貢献できないか考えている。まずは帝京大学の学生をブラジルに送り出し、この国のことを知ってもらいたい」と意気込んだ。
タグ:サンパウロ