PSGのネイマールが、同チーム内のエジンソン・カバーニと、どちらがPKを蹴るかでもめた件が世界のサッカー・ファンの話題になり続けている。
事の発端は、17日に行われたフランス・リーグのPSG対リヨン戦の後半34分に起こった。チームメイト、ムバッペへのゴールエリア内で起こったファウルで得たPKに関し、チームメイトのダニエル・アウヴェスはネイマールにボールを渡そうとしたが、これをカバーニが「自分で蹴ると主張した」ことで、誰の目にも2人がこれで争っているかのように見えた。
ネイマールは「自分が主役のチーム」を求めてPSGに来たというイメージが強いため、この件は世界のメディアで取り上げられ、大きな話題となった。
報道によっては「試合後のロッカー・ルームであわや殴りあいになるところを、主将のチアゴ・シウヴァが止めた」とか「ネイマールがカバーニを追い出すようにチームに頼んだ」などとも言われているが、真相は定かではない。
もっともブラジル国内での意見を見てみると、同じブラジル人ゆえというのもあるし、あれがネイマールにとってPSGでの初めてのPKチャンスだったという事情を鑑みて、一般のサッカー・ファンの間でも、ネイマールに同情的な意見が多く見られた。
PSGの場合、今季も含め、これまでチーム最高の点取り屋はカバーニで、これまでずっとPK役をまかされて来たが、今やPSGといえば「ネイマールのチーム」という印象になってきているのも事実だ。チームにとっても、ネイマールが移籍して来て以来、ネイマールのユニフォームが12万着も売れるフィーヴァーぶりに喜ばないはずもない。
そこで、グローボエスポルテのサイトが、「ネイマールとカバーニ、どちらがより良いPKの蹴り手か?」を過去のデータから算出した。
それによると結果は以下のようになる。
ネイマール:サントス時代は27回中、失敗9回。バルセロナ時代は12回中、6回失敗。ブラジル代表では7回中、2回失敗。五輪代表では3回中全て成功。合計でのPK成功率は74%だ。
一方のカバーニは、パレルモ時代が3回中全て成功。ナポリ時代は21回中、8回失敗。PSGでは17回中、3回失敗。ウルグアイ代表では5回中全て成功。合計でのPK成功率は80%となる。
このデータだけを見ると、わずかながらカバーニの方が成功率は上、ということになる。
今後のPSGでのPKについては、「2人で1回ずつ分け合えばいい」という話や、「チームの上層部や監督が割って入る」という話も出ているが、さて、どうする?(19日付グローボエスポルテより)
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