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リオ州LJ=カブラルに45年の実刑判決=元知事夫人も有罪に

カブラル被告(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)

カブラル被告(Fabio Rodrigues Pozzebom/Agência Brasil)

 リオ連邦地裁のマルセロ・ブレタス判事は20日、セルジオ・カブラル元リオ州知事に対し、同州でのラヴァ・ジャット作戦(LJ)絡みの汚職の数々で45年の実刑判決を下した。21日付現地紙が報じている。
 カブラル被告は昨年11月に、リオ州でのLJに付随するカルカッタ作戦で逮捕され、今回の裁判に臨んでいた。
 この日の裁判はリオ連邦地裁で行われ、ブレタス判事が有罪判決を言い渡した。元知事は同州内で行われた諸々の事業を請け負っていた建設会社から、手数料として契約金の5%の賄賂を受け取っていた容疑などで罪に問われた。カブラル被告は収賄容疑のほか、夫人のアドリアーナ・アンセルモ被告の法律事務所入手や夫人への宝石購入などによる資金洗浄、犯罪組織形成の三つの罪状で、計45年2カ月の禁固刑を言い渡され、最低賃金の1502倍の額の罰金も課せられた。
 また、アドリアーナ被告に対しても、資金洗浄と、偽造契約書作成により18年3カ月の禁固刑と最低賃金の776倍の罰金刑が言い渡された。
 ブレタス判事はこの日、カブラル夫妻以外の10人の被告に対しても有罪判決を下した。10人の内、共にリオ州政府内の局長だったウィルソン・カルロス、ハドソン・ブラガの両被告、オペレーター役だったカルロス・ミランダ被告の拘留継続も命じた。
 あとの7人の被告に対しては逮捕が解かれ、さらにカブラル氏の秘書だったペドロ・ラモス・ミランダ被告に関しては無罪判決が下された。
 元知事は今年6月にパラナ州連邦地裁のセルジオ・モロ判事から、州知事時代にリオ州石油化学コンビナートの建設絡みで建設会社のアンドラーデ・グチエレス社から賄賂を受け取っていたとして、14年2カ月の実刑判決を受けており、2度目の有罪判決となった。
 アドリアーナ被告は初回裁判では無罪となり、カルカッタ作戦で逮捕された後も自宅軟禁に処分が変わっていた。