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リオ市=ロッシーニャ上空でパンフ配布=ロジェリオらの情報提供求む

 【既報関連】17日に麻薬密売者同士の内部抗争で銃撃戦が発生して以来、いたる所に軍警や市警、陸軍や空軍の兵士がいるという生活を強いられているリオ市南部のファヴェーラ、ロッシーニャで、26日朝、ヘリコプターによるパンフレット配布が行われた。
 同日付現地紙サイトによると、陸軍のヘリコプターが撒いたパンフレットは、ロッシーニャ地区を支配していた麻薬密売組織アミーゴ・ドス・アミーゴス(ADA)関係者の居場所や武器、抗争などに関する情報提供を求めるものだ。
 情報提供用の番号は、リオ市2253・1177と98849・6099の二つ。同市では16日から25日までに、武器や密売者、犯罪者達が逃亡用に使っているルートなどに関する情報が279件寄せられた。
 ロッシーニャの住民によると、「ヘリコプターが撒く紙を受け取るな」と命じていた人物もいるというが、ロッシーニャ地区のボスで、自首を促す交渉が途絶えたロジェリオ・ダ・シウヴァ(通称ロジェリオ157)に関しては、逮捕につながる情報を提供した人物には報奨金を出すとのアナウンスもされている。
 警察関係者はロッシーニャにいたADA構成員らが、同地区に隣接する森林地区などを経由して他地区のファヴェーラなどに移動しているとの情報をつかんでおり、ADA構成員同士の抗争や、犯罪者と警官隊などの間の銃撃戦を沈静化するための鍵はロジェリオ逮捕とにらんでいる。
 26日にはペーニャ複合ファヴェーラ内の州立校前で銃撃戦が起き、1人が死亡、1人が負傷したが、同地区の軍警治安維持警察部隊(UPP)によると、今回はUPPに対する攻撃は起きていないという。死傷者の身元は明かされていない。
 ロッシーニャ地区では同日も学校の授業は停止され、4千人余りが授業を受けられなくなった。