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《ブラジル》パロッシがルーラ巡る7つの罪明記=元大統領の隣のアパートは?

 【既報関連】パラナ州の連邦地裁では、ルーラ研究所の土地や、元大統領の自宅の隣のアパートはルーラ元大統領がオデブレヒト社から受け取った賄賂とされる容疑に関する裁判が終盤を迎えているが、26日にアントニオ・パロッシ被告が労働者党(PT)に提出した離党届に元大統領の罪状が明記されていると28日付現地紙が報じた。
 同被告はルーラ政権の財相、ジウマ政権の官房長官で、ルーラ氏が全幅の信頼を置いたPT幹部の一人だった。
 同被告は6日の公判でルーラ氏の罪状を暴露。党中央部から除名圧力がかかっていたが、26日に自ら離党届を出した。離党届は刑務所の中で書かれており、サンパウロ州アチバイアの別荘、同グアルジャーの高級三層住宅、サンパウロ大都市圏サンベルナルド・ド・カンポにあるルーラ氏宅の隣のアパート、サンパウロ市のルーラ研究所用の土地、PTや選挙戦への寄付は全て形を変えた賄賂である事や、岩塩層下の油田開発に関連して元大統領が要求した賄賂の詳細などが記されている。
 この書類がPT内外に及ぼした波紋は大きく、元大統領の18年選挙出馬はより危うくなったと見る向きも多い。
 オデブレヒト社からの賄賂に関しては、元社長のマルセロ・オデブレヒト被告が、100万レアルずつ4回の政治献金は賄賂の一部だったと供述するなど、新たな証拠や供述が出て来ている。
 また、ルーラ氏の弁護団が26日に提出した、元大統領の自宅の隣のアパートの家賃の領収書26枚は、実際にはない日付が記載されているなどの矛盾が指摘されているが、28日付エスタード紙によると、ルーラ氏の友人のいとこでアパートの名義人のグラウコス・ダ・コスタマルケス氏が、家賃を受け取っているかのように所得申告していたが、実際には受け取っていなかったと再度供述しているという。