毎年10月12日は、ブラジルでは「子供の日」だ。この日は聖母アパレシーダの日でもあり、全国的に祝日となる。
日本と同様に、ブラジル人の子供はこの日にプレゼントを貰うのが大好きで、子供の笑顔が見たい親も財布の紐を思わず緩める。
ブラジル全国財・サービス・観光商業連合(CNC)によると、今年のブラジルでの子供の日商戦の売上は、前年比3・4%増の見込みで、2013年以来最大の前年比アップとなる。
CNCの見積もりによると、子供の日の売上高は74億レアルだ。この数値は、前年から今年までのインフレ率を考慮に入れている。CNCは、今年の「前年比3・4%アップ」という数値は、4年前の2013年に記録した、5・1%アップ以来の好結果だとしている。
CNC経済部長のファビオ・ベンテス氏は、今年の好結果には多くの要因が絡んでおり、子供を対象とした商品のインフレ率が低かったことだけが要因ではないとしている。
CNCによると、子供の日関連商品の中で最高の販売実績を上げると予想されるのは、昨年比10・2%アップが期待されている子供服、靴部門だという。次に来るのが電化製品系のおもちゃ部門で、昨年比5・7%アップが予想されている。
ベンテス氏は「しかし、服、靴部門、電化製品系おもちゃ部門の今年のプラス成長予想は、昨年記録した大幅なマイナス分(12・2%と7・6%)を埋め合わせる程ではない」と語った。
CNCは、子供の日商戦で最も需要の高い11の品目またはサービスの平均価格の上昇率は、2001年以来の最低値になるはずだとしている。
最近の価格の推移から試算した平均価格の上昇率が特に低かった品目は、チョコレート類(マイナス5・1%)、CDやDVD(マイナス0・7%)、おもちゃ(プラス2・1%)だ。
CNCはまた、インフレ抑制の影響で消費者への平均金利が下がったことも、今年の好結果予想に繋がったと強調した。(5日付アジェンシア・ブラジルより)