中南米諸国を対象とした汚職調査で、ブラジルは、公共サービスを利用するために賄賂を払ったことがある人が中南米20カ国中で2番目に低い国という結果が出た。10日付フォーリャ紙が報じている。
これは、中南米20カ国の約2万2千人を対象に行った、国際透明性調査の結果だ。
それによると、教育や病院などの公共サービスを利用するために賄賂を払ったことがあるというブラジル人は、中南米の中ではトリニダード・ドバゴの6%の次に低い11%のみだった。
最も多かったのはメキシコの51%で、以下、ドミニカの46%、ペルーの39%などが上位を占めている。
賄賂を払って利用しようとしたサービスは「公立病院の使用」が20%で最も多く、公立学校や身分証明書などの発行、警察が18~16%、水道や電気、ガスのサービスは14%、裁判所も12%などとなっている。
また、「どの機関が最も汚いか」との問いでは「警察」と「政治家」が共に47%と高かった。
また、「一般人も汚職撲滅に寄与できる」と答えた人が最も多かったのはブラジルの83%で、コスタリカとペルーの82%がそれに続いた。
専門家は、ブラジルでは、ラヴァ・ジャット作戦が起きたことで、汚職に対する国民の意識が他の国より強くなっているのではないかと見ている。