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(バチカン)「リオ・グランデ・ド・ノルテ州の殉教者」30人を聖人に=1645年に殺害受ける

 バチカン市国で15日、17世紀に殉教したブラジル人ら30人が聖人化(カノニザソン)された。16日付現地紙が報じている。
 今回、聖人化されることになったのは、別名「リオ・グランデ・ド・ノルテ州の殉教者」と呼ばれる30人だ。
 彼らは1645年7月と10月に、オランダ人のプロテスタント(カルヴァン主義者)に殺害された殉教者たちで、教区司祭のアンドレ・デ・ソヴェラル、アンブロージオ・フランシスコ・フェロの両氏と、信者のマテウス・モレイラ氏ら計30人だ。この中には、まだ子どもだった殉教者も4人含まれている。
 ブラジルにおいて、殉教者が聖人化されるのははじめてだ。30人を聖人と認定する式はフランシスコ法王によって執り行われ、「今日、聖人とされた人たちは、言葉だけで神の愛に従ったのではなく、神の愛に生き、命が尽きる瞬間まで神の愛に従い続けた」との賛辞を贈った。
 歴史家によると2度の殺戮行為の犠牲者は150人に上るが、身元が判明したのは30人のみ。28人はブラジル人、1人はポルトガル人。残る1人はフランス人かスペイン人とされている。聖人化の手続きは1989年に始まり、2000年に終了していた。