リオのジェトゥーリオ・ヴァルガス財団(FGV)は17日、国際貿易指標(Icomex)を発表した。それによると、今年9月のブラジルの総輸出量は昨年同月比で15・1%、総輸入量は同18%上昇した。
昨年同月比で輸出量が最も増えたのは、農業部門の94・5%で、鉱業部門は7・3%増、製造業部門は5・3%増だった。製造業の中では、資本財のみが11・6%の輸出量減少を記録した。
他の四つの分野においては、耐久消費財が27・2%、半耐久消費財が10%、中間財が9・5%、非耐久消費財が5・5%の輸出量増大を記録した。
輸入量が最も増えたのは、資本財の71・5%だった。
2016年に始まったコモディティ価格の回復と2017年の世界的な貿易拡大に後押しされ、今年9月の輸出額は昨年同月比で2・7%上昇、輸入額は同1・5%減少した。1~9月の貿易収支は533億ドルの黒字で、昨年同期に記録した480億ドルの黒字という記録を更新した。
専門家は、2018年はコモディティ価格の上昇が抑えられる事と、来年はブラジルの国内総生産(GDP)が2・5~3%程度成長する見込みで、輸入が増えると思われる事から、来年度は貿易収支の黒字額も減少すると見ている。
(17日付アジェンシア・ブラジルサイト、エスタード紙電子版より)