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《リオ五輪》ブラジル五輪委のヌズマン元会長ら告発される=招致活動中の買票や、犯罪組織形成容疑などで

 【既報関連】連邦検察庁は18日、リオ五輪招致に関係した汚職計画に関与したとして、セルジオ・カブラル元リオ州知事、企業家のアルツール・ソアレス氏、ブラジル五輪委員会(COB)とリオ五輪組織委員会(Comite―Rio)元会長のアルツール・ヌズマン氏、ヌズマン元会長の右腕でリオ五輪組織委幹部のレオナルド・グリネル氏、国際五輪委(IOC)理事のラミネ・ディアク氏と息子のパパ・マッサタ・ディアク氏の6人を告発したと、同日付現地ニュースサイトが報じた。
 ヌズマン元COB会長には汚職容疑の他に、犯罪組織形成、資金洗浄、国外不法送金の容疑もかけられている。
 ヌズマン、カブラル、グリネルの3氏は、2016年の五輪開催地決定直前期の09年8月に、投票権を持つラミネ・ディアク氏と面会、ディアク氏は、リオに投票する替わりに、息子のマッサタ氏の会社の口座にスポンサー料を支払うように要求した。200万ドルに及ぶディアク氏への賄賂は、リオ州知事だったカブラル容疑者に便宜を図ってもらっていた企業家のアルツール・ソアレス氏が工面し、買収工作が成立したと検察は見ている。
 検察は、ヌズマン氏とグリネル氏がカブラウ、ソアレス、ディアク、マッサタの各氏を結び付けていたと見ている。また、ヌズマン氏は、公金であるリオ五輪組織委の資金を使って、550万レアルに及ぶ、自分の弁護士費用を支払っていたことも指摘している。
 ヌズマン氏は今月の5日より、リオ市北部の刑務所で無期限拘束の状態にある。