19日から、社会統合基金/公務員財形計画(PIS/PASEP)の積み立てを行っていた、70歳以上の人々に対する同資金の引き出し解禁が始まったと19日付現地紙各紙・ニュースサイトなどが報じた。
19日から引き出しが可能となったのは、正規雇用契約を結んで働き、1971年から1988年10月4日までの間にPIS、PASEPどちらかの積み立てを行っていたが、まだ引き出しを行っていなかった労働者だ。このグループ向けに解禁される資金額は94億7千万レアルだ。
11月17日からは70歳未満の年金生活者に対する引き出しが解禁され、12月14日には、65歳以上の男性と62歳以上の女性に対する引き出しも解禁される。
連邦貯蓄銀行(CAIXA)かブラジル銀行(BB)に口座を持っている人は、指定日の2日前に振り込まれる。
引き出し期間には期日はなく、既に亡くなった権利者の相続人はいつでもお金を引き出す事が出来るが、1988年10月4日以降に行った積み立て分は引き出す権利はない。
19日から引き出しが可能な人は約440万人で、360万人はCAIXA、82万人はBBで資金を受け取れる。
70歳以上の人々は本来、いつでも引き出す権利を持っていたが、65歳以上の男性と62歳以上の女性も引き出せるように定めた暫定令が出たため、引き出しが一時凍結されていた。