昨日付本紙でも報じたように、サンパウロ市北部の公園で黄熱病で死亡した猿の死体が見つかり、21日から予防接種キャンペーンが始まっている。24日付現地紙では、同市北部の医療機関の前に長蛇の列ができた光景が写真付で報じられているが、それらの列はあまりに長く、別の道にまたがったり、歩道橋までつながるものも出たりして、3時間待ちもザラだとか。対応できる医療機関は増えているが、市民の関心の高さに追いつかないのが実情だ。同市では、猿の死体が見つかった公園付近で100万人、北部全体で250万人に予防接種を行う意向だ。対応できる保健所などは逐次、確認を。
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アンドレ・ストルム・サンパウロ市文化局長は、現在世論を二分している、裸の男性が少女に身体を触らせた、同市現代美術館(MAM)でのアート演出に関し、「芸術は制限されるべきではない」と発言した。9月30日に「何事にも限度はあるべき」と発言したジョアン・ドリア市長とは対照的で、今、サンパウロ市で最も人気の音声映像博物館の前館長らしい見解だ。ただ、「どのような演出を行うかには注意が必要」と含みも込めた。サンパウロ美術館(MASP)での展示が18歳未満入場禁止となったのはその意味か。
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23日発表のサッカーのFIFAザ・ベストはクリスチアーノ・ロナウドが受賞し、ネイマールは2度目となる3位に終わった。クリスチアーノとメッシが長年1、2位を独占する中の3位は立派だが、ネイマールへの得票率は7%にも満たないとか。世界一の選手になるには、PSGの欧州制覇とセレソンのW杯優勝が必要か。