ブラジル人はブラジルを「腐敗、堕落」というイメージで捉えているが、ブラジル人に対してはそのようには捉えていないことが調査結果によって判明したと、24日付現地紙が報じている。
これは、調査団体のクレッシメントゥムがイギリスのバレット・ヴァリュー・センターという団体と共同で行ったアンケートによるものだ。
それによると、人に「ブラジルのイメージは?」と尋ねたところ、「コルプソン(腐敗、堕落を意味する。汚職の意味もあり)」が、2位の「暴力/犯罪」、3位の「貧困」などを抑えて1位になった。4位には暴力性が入っている。
ところが、「ブラジル人自身を言い表しているイメージは?」との質問には、1位の「友情」や2位の「陽気」の次に「正直」が入るなど、国のイメージと自分たちが無関係のような回答を行う人が目立つという。今回の調査では希望や正義という言葉が消え、信頼感や勇気といった言葉が登場した。
「ブラジル人は自分のことを周囲の環境とは切り離して考える傾向があるが、国で起こっていることは個人の集まった結果でしかない」と経済学者のエドゥアルド・ジアネッティ氏は分析している。
一方で「あなたが国に望むことは?」の問いには、7年前の同様の調査では7位だった「健康、医療」が一気に上昇して1位になった、また、6位だった「働く機会」が4位、9位だった「生活の質」が7位にあがる、6位に「教育の機会」が登場するなど、教育や保健などへの関心が向上していることを示す結果もあった。
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