サンパウロ市地下鉄では今年、比較的新しく、この先に新駅開通も控える5号線と4号線に故障が相次いでいると27日付現地紙が報じている。
サンパウロ州交通局が発表したところによると、サンパウロ市の地下鉄1~5、15号線の6線では、今年の1月から9月にかけ、故障が93件発生したという。これは、6線での運行が始まった2010年以降ではワースト記録だ。
最も故障が多いのは1974年開通で最も旧い1号線の30件だが、2位は2002年開通の5号線の21件、3位は2010年開通の4号線の15件が続いている。
地下鉄側の説明によると、5号線の故障の多さは、システムの近代化に伴うものだという。同線は9月に新駅三つが開通しており、18年までにさらに7駅が開通することになっているが、工事やシステムの切り替えにより、故障が多発しているという。5号線は、州政府が民営化を希望している線でもある。
民間企業のヴィア・クアトロが運営する4号線も故障が多いが、同社の見解によると、新しく購入した9台の電車で故障が起きているという。
同線も今年12月にオスカー・フレイレ駅、18年7月にイジエノポリス/マッケンジー駅とサンパウロ/モルンビ駅の開通が控えている。