7日、サンパウロ市西部のSESCポンペイアの前で、同所で講演を行うよう招かれていた米国の性研究の第一人者、ジュディス・バトラー氏を模った人形に火をつけて燃やすなどの過激な行動で、講演会中止を求めた人たちが出て話題となった。同性愛者でもあるバトラー氏は、「異性愛とは人為的に作られたものだ」と提唱することで、従来の生物学的な史観によるフェミニズムに一石を投じ、性研究の世界で大いに注目されているが、それはキリスト教保守派には受け入れがたい畏怖的存在として受け止められている。だが、「言論の自由」をこのような威嚇的な行為で禁止しようとするのはいかがなものだろうか。
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サンパウロ大都市圏コチアの市警は、6日に企業家のマリア・アパレシーダ・ダ・シウヴァ・サントスさんを殺害したとして、元恋人のトラック運転手、クレーベル・ゴンザーガ・イラーリオ容疑者を捜索中だ。同容疑者はマリアさんを彼女が経営していたレストランから無理やり連れ出し、ラポーゾ・タヴァレス道沿いのモーテルに宿泊。同日正午、同容疑者だけがチェックアウトしようとしたため、従業員が門を閉めたが、同容疑者は車で突破して逃げた。マリアさんは刺殺体で見つかった。
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明日10日、サッカーのブラジル代表はフランスのリールで日本代表と親善試合を行う。主力のフィリペ・コウチーニョが怪我のためにこの試合に出場しないことはかねてから言われていたが、この日は通常先発出場しない選手が先発し、通常のポジションとは違う位置を守る選手もいるとか。これに対し、日本がどう挑むか、注目される。
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